【パソコン】メモリ(RAM)についてわかりやすく解説!!【鹿児島市のB型事業所】

こんにちは!
本日の【パソコン教室『OAZO』】では、「メモリ」についてわかりやすく解説します。

メモリ」は別名「RAM」「メモリー」とも呼ばれていて、「SDRAM」のことを指します。
これは、データやプログラムを一時的に記憶するパーツで、OSやソフトウェアの起動、データの確認や編集、ネットで動画を視聴する時などの時に使われています。
要するに、PCの作業スペースのことで、容量が大きいほど、スペースが広くなり、大きいデータや大量のデータも取り扱えるようになります。
とても重要なパーツの一つで、PCの性能を大きく左右します。

新たに追加された新規格「DDR5」!!

DDR5 SDRAM」は2020年7月14日に発表された規格ですが「DDR4」からとても進化しています。
データの転送量が2倍になり、消費電力も削減されました。

DDR5-4000 PC5-32000
DDR5-4400 PC5-35200
DDR5-4800 PC5-38400
DDR5-5200 PC5-41600
DDR5-5600 PC5-44800
DDR5-6000 PC5-48000
DDR5-6400 PC5-51200
DDR5-6800 PC5-54400
DDR5-7000 PC5-56000
DDR5-7200 PC5-57600

ラインナップを見てもとても高性能になっています。
ですが、あまり詳しくない人にとっては何のことかわからないと思います。
「メモリ」について詳しく説明していきます。

「メモリ」の歴史

メモリ「SDRAM」が一般的に使われるようになったのは1990年代以降になります。
そこからメモリは劇的に進化していきました。

SDR SDRAM (66〜133MHz)1993〜2000年(およそ1.6〜256MB)
DDR SDRAM (200〜550MHz)2001〜2005年(およそ64MB〜2GB)
DDR2 SDRAM(400〜1066MHz)2005〜2009年(およそ128MB〜4GB)
DDR3 SDRAM(800〜1600MHz)2007〜2017年(およそ2〜32GB)
DDR4 SDRAM(800〜3200MHz)2014〜2022年現在(およそ4〜128GB)
DDR5 SDRAM(4000〜7200MHz)2020〜2022年現在(およそ8〜128GB)

このように数字だけ見てもかなり進化しています。
これだけ見ると、20年前は1GBもないとは驚きですね。
新しいもの程、性能もとてもよくなっています。

次にメモリの性能の見方について解説していきます。

「メモリ」の性能の見方

さて、皆さんが一番気になっているのはこの項目だと思います。
2022年現在までの最上位の「メモリ規格」を早速見ていきましょう。

チップ規格」は基盤の黒いチップの規格です。
モジュール規格」は全体の規格です。
この二つは常に8倍で表されます。
ですので、表示が違うだけで、意味はほとんど同じです。

チップ規格名」は「DDR SDRAM」の世代を表示しており、「モジュール規格名」も同様です。

クロック数」は「最大動作周波数」のことで単位は「MHz」です。
動作周波数」が高いほど、性能消費電力があがります。

データ転送速度」は、データのやり取りの速さの理論値を表示しており、単位は「MB/秒」です。
これは「クロック数」の8倍の値になります。
計算はメモリのバス幅が64bitなので「クロック数」を64倍し、1Byte8bitなので8で割ると「データ転送速度」の値が求められます。

ちなみにメモリには主に2つのサイズがあります。
主にデスクトップパソコンで使用される「DIMM
主にノートパソコンやAppleの「iMac」や「Mac mini」で使用される「SO-DIMM
「SO-DIMM」は短く作られており、コンパクトな製品によく使用されています。
どちらも性能には違いはありません。

薄型ノートパソコンなどにはマザーボードに直接付けられているものもあります。
これらはメモリの交換や増設ができない場合があります。

世代と互換と仕様

世代の互換について
メモリ」には前述した通り「世代」があります。
ですが、それぞれの「世代」には互換性はありません

これはメモリを挿入する「メモリスロット」に形状が違うので、物理的に挿入することができません。

最近では「DDR4」と「DDR5」のどちらかに対応したマザーボードがそれぞれ発売されています。
買い間違いには十分にお気をつけください。

互換性の仕様について
同じ世代であれば「DDR4-3200」と「DDR4-800」は同時に搭載可能ですが、クロックレートは低い方に合わせる、下位互換性がありますので、「DDR4-800」の方にあわされます。

メーカーが違う「メモリ」でもほとんどは動作はしますが、「相性問題」で動作しない場合や他のパーツなどに引っ掛かって挿入できない場合もあります。

仕様について
「メモリ」は容量の合計値が同じでも、基本的に複数枚挿入した方が性能が良くなります。
これは「マルチチャネル・メモリー・アーキテクチャー」という技術で、俗にいう「シングルチャンネル動作」や「デュアルチャンネル動作」が関係します。
データの通り道が1本の「シングルチャンネル」より2本の「デュアルチャンネル」の方が多くデータの転送が行えるというものです。
高性能なマザーボードだと「トリプルチャンネル」や「クアッドチャンネル」などもありますが、基本的に使うことはないです。

今回のおさらい

「メモリ」について理解を深められたと思います。

近年の「メモリ」はパソコンの部品としてだけでなく、パソコンを彩るための装飾の一つとしても重宝されています。

ヒートシンク(放熱材)付きメモリ
RGB搭載メモリ
ダミーメモリ(0GBメモリ)


このような「メモリ」を選ぶことで、無骨なパソコンを近未来的なカッコいいパソコンにすることができます。
近年のパソコンは中身を見せる時代です。
光ってこそゲーミングパソコンは完成するのです。

各メーカーからさまざまなメモリが発売されていますが、その全てのメモリは規格ごとに性能は同じです。
今日では如何にスタイリッシュでファビュラスなデザインにするかが各メーカーの競争になっています。

皆さんも一度、メモリを手に取ってみてはいかがでしょうか。

文:畦地

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