【2023年版】FX30とGH6、どちらを選べば良い?映像クリエイター必携のミラーレス一眼の性能について解説【鹿児島市のB型事業所】
1.ミラーレス一眼とは?
一般的にカメラと言えば一眼レフというイメージがあるかと思いますが、近年ミラーレスカメラが登場し急速に市場に広がっていきました。
その大きな特徴は、一眼レフ同様レンズを交換できるだけでなく内部に鏡板を持ちません。その分軽量化できるため、ミラーレス一眼は従来の一眼レフに比べて持ち運びに適しているというメリットを備えています。それだけでなく、液晶画面を通じて撮りたいものをリアルタイムで確認することができるため、明度の調整等柔軟に対応することができます。
近年、スマートフォンのカメラの技術の進歩も著しく、多くのユーザーがスマホを使って写真や動画を撮るということが日常的になってきました。そんな中で、ミラーレス一眼は本当に必要なのでしょうか?結論から言うと用途次第では不要かと思います。
しかし、ミラーレス一眼を使うことによってスマートフォンのカメラに出来ない映像表現が可能となることも事実です。
では、今回紹介するSONYのFX30とPanasonicのGH6が可能とする映像表現と性能を解説していこうと思います。
2.Panasonic LUMIX GH6
本体の重量は約739gと多少の重量感はあるものの、空冷機構を備えているため長時間の動画撮影が可能となっています。この冷却機構を備えている点が写真よりも動画の撮影に特化している機種として開発されている大きな特徴です。
気になるお値段ですがボディだけで平均相場約26万円とシネマティックな動画撮影ができる機種としてはリーズナブルな価格帯であることも魅力です。その分レンズにこだわることができるのも強みですよね。
Panasonicのカメラといえばマイクロフォーサーズマウントレンズを活用できるのも大きな特徴です。「マイクロフォーサーズマウント」とはラオリンパス・パナソニックの2社による互換性のある規格のことです。様々な機種に付け替えて利用することができる上に、エントリーモデルから高性能なモデルまで種類が豊富な点も優秀です。
そして、このGH6の強みをシンプルに語るとするならば夜間撮影などの暗所環境でISO感度を上げすぎず撮影ができる点です。新世代ヴィーナスエンジン搭載により高性能のA F機能を実現しています。
GH6は動画撮影に特化しているとはいえ、ポートレート撮影等の写真の撮影においても十分過ぎるスペックを持っているので何気なく持ち運ぶカメラとしても活用できます。その1つの仕様として「フォトスタイル機能」です。コントラストや彩度の調整で自分好みに仕上げることが手軽にできるプリセットが内蔵されているので気軽に撮影が楽しめるのも初心者向けとしておすすめできる点かもしれません。
3.SONY FX30
こちらもボディ価格平均約27万円と、本格的なシネマ撮影カメラとしてはお手頃価格で販売されているモデルです。ソニーの本格シネマカメラと言えばFX3が有名ですが、外観だけ見るとFX3とFX30はほとんど変わらない見た目なのも嬉しいです。ただ、FX3は一般の方が購入するにはあまりに敷居が高いものでした。FX 30が発売したことにより幅広い層が手を出しやすくなったのも革新的だと言えるでしょう。
魅力的な機能の1つに「ブリージング補正」機能があります。これはフォーカスの移動に対し、構図の変化を極力抑え自然に見えるように補正し撮影してくれる機能です。これはSONYのαシリーズからの流れで実装されたものです。
また、今回APS-Cサイズセンサーを搭載していることも特筆すべき点かと思います。これによって暗所撮影も鮮やかに撮影することができます。画面の美しさという点ではAPS-Cセンサーはフルサイズに比べて優秀だと思います。また、APS-Cセンサー用レンズは比較的軽量かつコンパクトなものが多いのが特徴です。
ただ、FX30で注意すべき点は静止画を撮るには向いていないという点です。写真も多く撮りたいと言う方であればSONYのαシリーズの方が圧倒的に性能が高いので映像撮影に特化して使う目的であれば購入を検討して良いかと思います。
4.終わりに
どちらも一般向け映像撮影モデルとして最新の機種として評価の高いものですが、その特徴は大きく異なるのでよく見極めて購入を検討されてください。特に写真も撮りたいという方はFX30は要注意であることや、マイクロフォーサーズマウントレンズとAPS-Cセンサーレンズの種類の違い等しっかり撮りたい作品に合わせて選んでいく必要がありそうです。
お問い合わせ先
YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCAlYqe3YVCj5GZj
文:田渕
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