理学療法士について【鹿児島市のB型事業所】

2022年8月26日

寝たきりになってベッド上生活が長くなると、関節が固くなったり筋肉が衰えるなどの状態になることがあります。栄養状態も悪かったり同じ姿勢が続くと、床ずれや褥瘡などと呼ばれる皮膚障害になることもあります。こういった障害を総称して廃用性症候群と言われています。寝たきりというのはお年寄りのことと思うかも知れませんが、強いうつのときにも起こりがちですし、寝たきりまでいかなくても骨折などで身体を自由に動かせない期間が長くあると同様の障害が出ることがあります。日々のリハビリや予防にとって重要です。今回は理学療法士のご紹介です。

理学療法士 Physical Therapist (PT)

運動機能、身体機能のリハビリを担当する職種です。よく作業療法士と比べられますが、作業療法士が日常生活での作業を通したリハビリを担当し、ときに精神面へのサポートも行うのに対し、理学療法士はより身体に特化したリハビリを行います。もちろん精神面への配慮は不可欠ですが、例えば発達障害など精神面の障害や疾患に対する援助は行わない職種になります。身体的な障害や長期入院による廃用性症候群の回復、あるいは関節や筋拘縮の予防などに関してはエキスパートです。あまり精神科では見かけない職業ですが、大きい病院ではいらっしゃるところも多いと思います。

文：川野編集：吉永